第1回はブリティッシュ航空をまとめました。

 

第2回のこの記事では、ユナイテッド航空(UA)のマイルの使い方をまとめてみました。

 

1. ユナイテッド航空特典航空券の基本的なルール

1-1. 片道で乗れる区間数は1区間だけではない!(プラスポイント)

私が確認した限り、片道で4区間を発券できる旅程がありました。

出発地と目的地の組み合わせによっては、5区間もあるのかもしれません。

ブリティッシュ航空(BA)のように、1区間だけでは行けないところにも行けるのでその点では優れているといえますね。

片道の区間数 ルールの特徴 ストップオーバー
BA 1区間ごとに必要マイルが決まり、その合計が片道の必要マイルとなる 距離制を採用
距離により必要マイルが異なる
UA 最大4区間 基本的にエリア制を採用
UAのHPに表示される範囲で遠回り旅程が可能
UAのHPに表示されるフライトに制限され、自由に便を組み合わせることができない
不可
ただし、エクスカーショニストパークを使うことにより可能となる旅程がある。
AA 最大4区間 エリア制を採用
直行便と比較した距離の制限等があるため遠回り旅程は難しい
乗りたい便を自ら指定することができる
不可

 

アメリカン航空(AA)との違いは、AAは4区間の組み合わせを我々から指定することができます。

なので、飛行機のことをよく分かっている方にはとても使いやすいといえます。

 

一方、UAは、基本的にUAのコンピューターシステムから指定された組み合わせからしか選べません。

なので、旅程に融通が利かない一方で、あまり飛行機のことをよく分かっていなくても特典航空券を発券しやすいといえます。

 

1-2. 必要マイル数はどのエリアからどのエリアに行くかで決まる! (プラスマイナスゼロ)

BAの場合は、距離制でした。

しかし、UAの場合は、基本的にエリア制です。

出発地のエリアと目的地のエリアの組み合わせによって、マイル数が決まります。

List of Countries and Regions | United Airlines

エリアを地図で表すと、以下のとおりとなっています。

(結構細かく分かれているという印象です。まぁ、こうでもしないと、世界各地の陸マイラーに食われてしまうからでしょうけど(笑))
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なので、日本発の旅程がない場合には、日本以外のアジアから発券するということも頭の片隅に置いておくと、特典航空券を発券する選択肢が広がります。

例えば、南アジアには、香港が含まれるので、日本発の特典航空券に空きがない場合には、香港発で検索するということが考えられます。

香港まではBAで10,000aviosで行けちゃいますからね☆

 

1-3. 発券手数料は無料!(プラスマイナスゼロ)

WEBで発券すれば発券手数料はかかりません。

コールセンターだと発券手数料(25USD)がかかります。

WEBだと発券手数料が無料であることはBAと同じですね。

 

1-4. 直前発券は手数料がかかる!(マイナスポイント)

出発の3週間前を切ると、発券手数料(一般会員の場合、75USD)がかかります。

BAの場合は、当日発券でも発券手数料がかからないことを考えれば、UAの特典航空券の大きなマイナスポイントです。

 

1-5. キャッシュ&マイルは不可!(マイナスポイント)

BAのようにキャッシュとマイルをあわせて特典航空券を発券することはできません。

ここはブリティッシュ航空(BA)のようにはいきませんね。

(まぁ、この点では、ブリティッシュ航空が抜きんでて使いやすいだけなんですけどね。)

 

1-6. キャンセル料はめちゃくちゃ高い!(超絶マイナスポイント)

キャンセル手数料は、なんと、一般会員の場合、200USDです!

めちゃくちゃ高いです!

なので、UAの発券をしたら、キャンセルをしない覚悟が必要です!

ここは、かなりの減点ですね。。。

 

1-7. 搭乗便の変更手数料は有料!(マイナスポイント)

発券後の搭乗便の変更には変更手数料(75米ドルから125米ドル)が必要となります。

さすがに、この金額だと、余程のことがない限り、搭乗便を変更しようとは思わないですね。

キャンセル手数料が高いのと合わせて、UAの発券をしたら、キャンセルや変更をしない覚悟が必要です!

 

1-8. 仮予約はできない(プラスマイナスゼロ)

AAでは3営業日の間、仮予約ができます。

しかし、UAでは仮予約はできません。

この点はAAが抜きん出ているだけですね。

 

1-9. マイルの有効期限は延長可能(プラスポイント)

マイルの有効期限は18か月ですが、マイルの増減があれば、そこからさらに18か月に延長されます。

BAもAAも同じように延長可能となっています。

一方で、JALさん、ANAさんは延長できません。

JALさん、ANAさんと比べるとプラスポイントということですね。

 

1-10. 乳幼児運賃(マイナスポイント)

UAでは、マイルで乳幼児運賃を支払うことはできません。

大人と同じマイルを使って座席を取得するか、運航会社の正規料金の10%のお金を支払って、乳幼児運賃で発券してもらうか、どちらかとなります。

アラスカ航空みたいに、お金を支払っても乳幼児運賃で発券できない、というほどではないですが、マイルで支払うことができないのはイマイチと言わざるをえません。

 

1-11. 日本語対応デスクあり!(プラスポイント)

UAは日本に就航しているため、日本語での対応デスク(03-6732-5011)があります。

そして、試しに電話をしてみたら、日本人が電話に出てくれました。

 

もっとも、コールセンターでの発券は25米ドルの手数料がかかります。

WEB上で出てこない旅程なら仕方がないか、と思って払えるぐらいの料金ですかね。

 

1-12. エクスカーショニストパーク(超絶プラスポイント)

UAの特典航空券の最大の利点です。

簡単に言うと、往路と復路の航空券に加えて、「同一エリア内の」航空券を無料で往路と復路の間に発券することができる、というものです。

(便宜上、この記事では、パーク発券といいます。)

 

そして、パーク発券の座席クラスは往路の属性と同様となります。

すなわち、往路がビジネスクラスならパーク発券の座席クラスもビジネスクラスになり、往路がファーストクラスならパーク発券の座席クラスもファーストクラスになるということです。
エクスカーショニストパークは、他の航空会社の特典航空券にはない、オリジナリティの高いUAの特徴です。

なので、UAの特典航空券は、パーク発券を如何にうまく使うかによると言っても過言ではありません。

(パーク発券については、後に出てきます。)

様々なブログでパーク発券を利用した変態旅程を提案されていますが、正直、どこまで活用できるか、、、という感じです。

なので、この記事ではそういった変態旅程には触れません。

 

1-13. ということで、そこそこ使いやすい!?

キャンセル手数料が高いというデメリットはあるものの、パーク発券というメリットがあります。

なので、パーク発券を極める者が、UA特典航空券の覇者となると言えます。

通好みの特典航空券と言えるでしょうね。

 

とはいいつつも、お得に使える路線があるのもUA特典航空券です。

2では、そんな路線をみていきます。




2. お得な路線

2−1. 日本国内線

日本国内線は、片道800マイルを越えると8000UAマイル、片道800マイル以内なら5000UAマイルで発券できます。

なので、東京発だと、沖縄へは片道8000マイル、沖縄以外だと片道5000マイルで行けます。

沖縄以外の目的地に東京から片道5000マイルで行けるというのは、とても嬉しいですね。

 

しかも、BAのように、1区間という縛りがありません。

「2本乗り継げば行けるのに~」という地域から地域へ行くには、UAは持って来いの特典航空券です。

特に、東京や大阪といった大都市以外にお住まいの方にとっては、2本乗り継ぐ必要がある場合があるので、UAの特典航空券は使いやすいといえます。

地方在住者にとっては、BAよりもUAですね☆

 

2−2. 日本韓国線

日本韓国線は、「直行便」かつ「800マイル以内」なら、片道8000マイルでエコノミークラスが発券できます。

東京発や大阪発や沖縄発のソウル行きがこれにあたります。

(なお、これらの路線の直行便は、ANAさんorアシアナ航空となるのですが、特典枠が少ないのか、近い日にちだと、なかなか特典枠が見つからないです。)

 

2−3. 南アジア路線

日本ー南アジア路線については、エコノミーが片道20,000マイルです。

2−4のチャートの日本発の青字のところですね☆

飛行機好きの方なら、片道4区間と(後にご説明する)パーク発券を駆使すれば、飛行機に乗りまくれて往復40,000マイルというのはそれなりにお得だと思います。

 

南アジアは以下のとおり結構広いです。

以下の地図では分かりにくいですが、香港も含まれます。

2−4. 主要路線の必要マイル数

2017年11月に、UAは必要マイレージ数を変更(ほとんどの路線で改悪)したのですが、変更後の必要マイル数は以下のとおりです。

(日本発のチャート)

行先 行先の例 ビジネス エコノミー
北アジア 韓国 30,000 8,000
北アジア 中国、台湾 30,000 15,000
南アジア 香港、タイ、インドネシア 45,000 20,000
豪州 豪州、ニュージーランド 50,000 30,000
北米 ハワイ以外のアメリカ、カナダ 80,000 35,000
ヨーロッパ イギリス、トルコ、ロシア 75,000 45,000

※赤字は必要マイル数の増加(2017年11月に改悪)、青字は必要マイル数の減少(2017年11月に改善) 

 

これを見ていただければ、2−1から2−3で示した路線以外は、あまりお得には使えなさそうです。




念のため、香港発のチャートも出しておきます。

(香港発のチャート)

行先 行先の例 ビジネス エコノミー
北アジア 韓国 45,000 20,000
北アジア 中国、台湾 45,000 20,000
南アジア 香港、タイ、インドネシア 30,000 17,500
豪州 豪州、ニュージーランド 50,000 25,000
北米 ハワイ以外のアメリカ、カナダ 90,000 40,000
ヨーロッパ イギリス、トルコ、ロシア 100,000 45,000

※赤字は必要マイル数の増加(2017年11月に改悪)、青字は必要マイル数の減少(2017年11月に改善) 

 

あまりお得とは言えませんね。

UA特典航空券の香港発券が有用なのは、日本発券で思うような路線が出てこない場合に、香港まではBA特典航空券で片道10000マイルで行って、その先はUA特典航空券で行く、みたいな使い方ですね。

 




3. パーク発券の利用方法(その1)

UAの特典航空券とそのパーク発券だけを使った旅程のうち、現実的な路線の例は次のとおりです。

 

往路発券:東京(TYO)-バンコク(BKK)-バリ(DPS)

【ビジネスで45,000マイル

 

パーク発券:バリ(DPS)-バンコク(BKK)

【ビジネスで0マイル

※パーク発券は往路の座席クラスの属性に従うので、往路がビジネスクラスならパーク発券部分もビジネスクラスとなります。

 

復路発券:バンコク(BKK)-東京(TYO)

【エコノミーで20,000マイル

 

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計4区間のうち、3区間(TYO-BKK-DPS-BKK)をビジネスクラスに乗ることができるのに、必要マイルは、65,000マイルです。

ANAマイルで全てビジネスクラスで発券する場合が63,000マイルという点を考えると若干見劣りしますが、悪くないマイル数だと思います。

そして、バリとバンコクの2都市を楽しむことができます。

 

この発券方法の場合、使う航空会社はタイ航空になります。

UAの特典航空券でアジア近辺を回る場合、タイ航空で構わないという方は、タイ航空パーク発券にすると、かなり選択肢の幅が広がります。

(要は、タイ航空は皆さん避けていらっしゃるということなんだと思います。)

タイ航空は賛否両論あるみたいですが、私は悪くないと思います。

なにより、飛行機に乗った瞬間にエキゾチック感満載なので、乗った瞬間から海外にいる気分になれます。




4. パーク発券の利用方法(その2)

パーク発券は、往路の目的地、復路の出発地、と合わせる必要はありません。

なので、こんな旅程を組めば、アジア一周の旅なんていうのもできてしまいます。

 

往路発券:TYO-BKK-DPS(ビジネスクラスで45,000UAマイル

別切発券:DPS-CGK(LCCで有償発券)

パーク発券:CGK-SIN-HKG(ビジネスクラスで0UAマイル

別切発券:HKG-ICN(エコノミークラスが10,000BAマイル

復路発券:ICN-TYO(エコノミークラスで8,000UAマイル

 

これだと、ストップオーバーをDPS、CGK、HKG、ICNと4箇所でできて必要マイル数が63,000マイル(=53,000UAマイル8,000BAマイル)で発券できるので、とてもお得と言えそうですね☆

エクスカーショニストパークを絡めた発券のポイントは、要は、往路パーク発券を長い区間でビジネスクラスとし、短い区間をBA発券LCC発券、そして復路も短い区間とすれば良いわけです。

 

BA発券についてはこちらをご覧下さい。

これを模式図にしたのが、下の図です。

太線がUA特典航空券、点線がそれ以外の発券です。

このように発券すれば、A国、B国、C国、D国の4か国を効率的に周遊することができますね☆

もちろん、AB間やCD間にE国を挟み込めば、5か国以上を周遊することもできます。

日本→A国→(LCC発券)→E国→(LCC発券)→B国→C国→D国→日本、と言う感じですね。

ポイントは、日本-A国、B国-C国、の距離を長く、それ以外の旅程を短くするように計画することですね。

そうすれば、長距離区間についてはビジネスクラスで楽をすることができるのです。

 




5. スターアライアンス外の提携航空会社

UAはスターアライアンスに加盟していますが、スターアライアンス非加盟の提携航空会社も確認しておきます。f:id:platinum-hunter:20171025175625p:plain

日本にいながらして使いやすいといえるのは、ハワイアン航空ぐらいですね。

そのハワイアン航空もJALさんと提携することになったので、いずれUAとの提携もなくなるのでしょう。

なので、UAマイルはスターアライアンス外では使いにくいといえますね。

なお、AAのように、アライアンス内外の航空会社を組み合わせて一冊の特典航空券を発券できるのか、確認できませんでした。

この点は宿題とさせて下さい。




6. まとめ

ということで、うまく発券すれば、UAマイルは利用価値が十分にあります。

ポイントは4つですね。

①日本国内線は、東京発だとほとんどの都市に片道5000マイルで行くことができる。

②韓国までは直行便だと片道8000マイルで行くことができる。

③海外路線は、パーク発券をうまく利用する。

香港までBAマイルで行き、その先からの発券を考えることにより幅が広がる。