今回は、シンガポール航空について書いてみました。
最初に書いておくと、シンガポール航空は、他のマイレージに比べて必要マイル数がかなり多いマイレージ制度となっています。
なので、シンガポール航空のマイルを貯めて、提携他社運航便に乗るというのは合理的ではありません。
シンガポール航空のマイレージが有効なのは、そのほとんどが、シンガポール航空のビジネスクラス以上のフライトに乗る場合です。
というのも、シンガポール航空は、原則としてビジネスクラス以上は他社には開放していないのです。(解放している路線もあります。)
なので、シンガポール航空のビジネスクラス以上に乗ることを目的として貯めるマイレージ制度です。
ということで、この記事は、シンガポール航空のマイルでシンガポール航空が運航する便にマイレージで乗る場合を想定して書いています。
提携他社運航便に乗ることについては一切触れませんので、ご了承下さい。
また、2018年5月1日にマイレージ制度の改悪がありました。
その辺も踏まえて、まとめてみました。
Contents
- 1. シンガポール航空特典航空券の基本的なルール
- 1−1. 片道で乗れる区間数は1区間だけではない!(プラスポイント)
- 1−2. 必要マイル数はどのエリアからどのエリアに行くかで決まる!(プラスマイナスゼロ)
- 1−3. 発券手数料は無料!(プラスポイント)
- 1−4. 直前まで手数料無料で発券が可能!(プラスポイント)
- 1−5. キャッシュ&マイルは不可!(マイナスポイント)
- 1−6. キャンセル手数料は、高くなった!(プラスマイナスゼロ)
- 1−7. 搭乗便の変更手数料は有料へ!(マイナスポイント)
- 1−8. 仮予約はできない(プラスマイナスゼロ)
- 1−9. マイルの有効期限の延長は、お金を払う必要がある!(マイナスポイント)
- 1−10. 乳幼児の特典航空券は非現実的だけど、、、(プラスポイント)
- 1−11. 日本語対応デスクあり!(プラスポイント)
- 1−12. ストップオーバーが可能(プラスマイナスゼロ)
- 1−13. ということで使いやすいとは言えません!
- 2. 狙うべき路線
- 3. まとめ
1. シンガポール航空特典航空券の基本的なルール
1−1. 片道で乗れる区間数は1区間だけではない!(プラスポイント)
BAの場合は、片道で乗れる区間数は1区間だけでした。
しかし、シンガポール航空の場合は、片道3区間での発券が可能となるルートがあります。
うまく以遠権を使えば、4区間も可能かもしれません(不可能かもしれません。)。
1−2. 必要マイル数はどのエリアからどのエリアに行くかで決まる!(プラスマイナスゼロ)
こちらのチャートのとおり、基本的にエリア制です。
スターアライアンスは、ANAさん、UAのいずれもエリア制なので、基本的にエリア制を取っているのでしょうね。
ですが、エリア制とはいえ、トータル距離数の制限があります。
例えば、上のチャートによると、日本からアメリカ東海岸まではファーストクラスが150,000マイルで発券できるかのように見えます。
しかし、実際には発券できません。
トータルの距離数での制限に引っかかってしまうそうです。
ぎりぎり発券が可能である、HKG-SIN-FRA-JFKが総距離11,800マイルであることを考えると、総距離12,000マイルぐらいの上限が設定されているのではないかと考えています。
1−3. 発券手数料は無料!(プラスポイント)
WEBで発券すれば発券手数料はかかりません。
コールセンターだと発券手数料(25USD)がかかるのが原則ですが、WEBで発券できない旅程については手数料はかかりません。
例えば、香港(HKG)からシンガポール(SIN)経由でフランクフルト(FRA)に行く場合、WEBサイトで発券できます。
なので、これをコールセンターで発券しようとすると、発券手数料が必要となります。
一方で、香港(HKG)からシンガポール(SIN)経由、フランクフルト(FRA)経由、ニューヨーク(JFK)行きの場合、WEBサイトでは出てきません。
なので、コールセンターで発券しても手数料はかかりません。
1−4. 直前まで手数料無料で発券が可能!(プラスポイント)
空いてさえいれば直前の発券も出発24時間前まで無料で発券できちゃいます。
これがUAやAAだと結構な金額の直前発券手数料がかかってしまいます。
行きたい時に手数料無料で発券できるっていうのは素晴らしいですね。
1−5. キャッシュ&マイルは不可!(マイナスポイント)
BAのようにキャッシュとマイルをあわせて特典航空券を発券することはできません。
ここはブリティッシュエアウェイズ(BA)のようにはいきませんね。
(まぁ、この点では、ブリティッシュ航空が抜きんでて使いやすいだけなんですけどね。)
1−6. キャンセル手数料は、高くなった!(プラスマイナスゼロ)
2018年5月1日までは、キャンセル手数料は30USDでした。
しかし、2018年5月1日以降発券分については、75USDに値上げされました。
キャンセル手数料が安いと言われているJALさんが、3,100円であることを考えると、2018年5月1日までは安いと言えました。
もっとも、他の外資系エアラインに比べれば、キャンセル手数料は安いと言えます。
なので、プラスマイナスゼロと評価しました。
1−7. 搭乗便の変更手数料は有料へ!(マイナスポイント)
ここも、2018年5月1日から変わったところです。
以前は、変更手数料は無料でした。
なので、とりあえず空いている旅程で発券しておいて、日程をずらすという方法が可能でした。
しかし、2018年5月1日以降、このような方法を取った場合、変更手数料(25USD)がかかる上に、再発券手数料(25USD)が必要になりました。
ここは要注意点ですね。
1−8. 仮予約はできない(プラスマイナスゼロ)
AAでは3営業日の間、仮予約ができます。
しかし、シンガポール航空では仮予約はできません。
この点はAAが抜きん出ているだけですね。
1−9. マイルの有効期限の延長は、お金を払う必要がある!(マイナスポイント)
マイルの有効期限は、獲得から3年間です。
その間にマイルの積算があっても、その前に獲得したマイルの有効期限は延長されません。
(BA、UA、AAとは制度が異なるということです。)
そして、期限切れになりそうな時には、10000マイルあたり、12USDを支払うことにより有効期限を6か月延長してもらうことになります。
ですが、こんな高い手数料払いたくないですよね。。。
1−10. 乳幼児の特典航空券は非現実的だけど、、、(プラスポイント)
シンガポール航空では、大人と同じマイル数を払えば、「膝の上」で発券することができますが、これは非現実的です。
なので、大人と同じマイルを使って座席を取得するか、所定の料金の10%のお金を支払って、乳幼児運賃で発券してもらうか、どちらかになります。
なのですが、10%の計算の基礎となる航空運賃は、その時々におけるキャンペーン運賃の10%とすることができるようです。
また、シンガポール航空では、片道発券でも(JALさんやANAさんと違って)購入しやすい料金となっています。
なので、膝の上発券は比較的使いやすいと言えそうです。
1−11. 日本語対応デスクあり!(プラスポイント)
シンガポール航空は日本に就航しているため、日本語での対応デスク(03−3213−5678)があります。
そして、いつも日本人が対応してくれます。
しかも、かなり親切な人が多いという印象です。
さすが、顧客評価ランキングで常に上位に位置するシンガポール航空ですね!
1−12. ストップオーバーが可能(プラスマイナスゼロ)
往復旅程の場合、途中で1回のストップオーバーが無料で可能です。
一方、片道旅程の場合、1回につき10,000マイルでストップオーバーが可能となります。
ストップオーバーができること自体は良いのですが、片道旅程の場合に追加でマイルがかかるというのはいけていません。
なので、プラスマイナスゼロと評価しました。
1−13. ということで使いやすいとは言えません!
プラスポイント、マイナスポイント色々ありますが、いかんせん必要マイル数が多過ぎです。
なので、冒頭でも書いたとおり、シンガポール航空のマイレージは、シンガポール航空のビジネスクラス以上に乗るためのマイレージといえ、決して使いやすいマイレージとは言えません。
どうしても、シンガポール航空の上級クラスに乗りたいという人向けですね☆
2. 狙うべき路線
2−1. アジアから北米へ
私のブログで何回か触れていますが、アジアからニューヨークへいく路線です。
例えば、先ほど出てきた、香港(HKG)から、シンガポール(SIN)経由、フランクフルト(FRA)経由、ニューヨーク(JFK)行きですね。
このファーストクラス又はスイートクラスが、片道135,000マイルで発券できます。
とはいえ、シンガポールとフランクフルトで何もしないのはもったいないです。
そこで、10,000マイルでストップオーバーすることを考えれば、2箇所のストップオーバー込みで、片道155,000マイルということになります。
もう少しマイルを節約したければ、マニラ(MNL)を出発地として発券すれば、ファーストクラス又はスイートクラスが片道120,000マイルで発券できます。
シンガポールとフランクフルトの2箇所でのストップオーバーを含めれば、片道140,000マイルとなります。
なお、香港もマニラもBAマイルで片道10,000マイルで日本から行けちゃいますね☆
2−2. アジア内のファーストクラス路線
単に、シンガポール航空のファーストクラスやスイートクラスに乗りたい!という場合には、香港からシンガポールまで37,500マイルで発券できます。
これなら、日本から近いですし、現実的なマイル数と言えそうです。
他には、日本→シンガポール→マニラ、とかいうのも良いかもしれません。
これは、片道65,000マイルでファーストクラス2区間が発券できます。
シンガポールでストップオーバーをする場合でも、片道75,000マイルでファーストクラスを発券できますから、これなら全然ありですね。
マニラから東京へはBAマイルで10,000マイルで帰って来れば良いのです。
なお、この路線はWEBサイトでは発券できません。
デスクでの電話発券となるようです。
2-3.東南アジア内の移動(エコノミークラス)
また、東南アジア内の移動も比較的少ないマイル数で発券できます。
ジャカルタからホーチミンへ移動するのに、シンガポール経由で行くことが、12,500マイルで発券できます。
上のような発券をすれば、シンガポールで午後の早い時間帯までは観光できちゃいますので、「ちょっとシンガポールでお買い物を」みたいな感じで、使い勝手は悪くないかと思います。
3. まとめ
ということで、シンガポール航空のマイレージは、乗りたい路線に向けてマイルを貯めておくというのが賢いやり方だと思います。
シンガポール航空のマイルだけ持っておくというのはオススメできないやり方ですね。
こんばんは 初めまして
SQの記事読ませて頂きました。
実際に発券している者ですが、マニラ→シンガポール→成田はできますか?ネットで実際に入れてみるとできるルートは検索に出てきます。出てこないルートで電話してみましたがダメと言われた経験がありますので(同じアジア、香港以外で)。
SQはSPG紹介で大量P持っている人以外は使いづらいですよね。
あと ラウンジ激混みは確かに感じますね。一度なってしまえば手数料を払い続ける限りというので増える一方ですもんね。ANAのスイートも昼はガラガラでも夕方からは結構ひどい状態にあってます。SQのプライベートルームみたいのがあると良いのですけど SQのF、スイートチケットを持たない限り入れないゾーンです。
korin様、はじめまして!
マニラ→シンガポール→成田、については、記事執筆当時は電話発券できることをデスクに確認しています。
現時点で発券可能か、今度、デスクに電話するときに聞いてみますね☆
SQも路線を選べば少ないマイル数で発券可能なので、その範囲で使うというのが賢いと思っています。
JGCやSFCはいつかメスが入るでしょうね。
ANAのA380が供給過多状態を解消した頃に、まずSFCの改悪からスタートすると予測しています。
最近、更新が滞ってしまいすいませんです。