第3回の今日は、アメリカン航空(AA)のマイルの使い方をまとめてみました。

1. アメリカン航空の特典航空券の基本的なルール

1-1. 片道で乗れるのは最大で4区間!(超絶プラスポイント)

片道で最大4区間も乗れます!
しかもですね、UAと異なり、4区間を一つずつ自分で選べるんです!
これって、すごいことなんですよね。
さすがに、ストップオーバー(24時間以上の滞在)はできないのですが、乗継時間を調整すれば、ほぼ24時間、乗継をする都市に滞在することができるんです。

ただし、常に4区間発券できるというわけではありません。
most directというルールが存在するからです。
意訳すれば、直行便優先ルールです。
出発地から目的地まで直行便があれば、原則として直行便優先です。
1回の乗り継ぎで目的地まで行ければ、原則として2回乗継を選ぶことはできません。
(実際にはできちゃうんですけどね。なので、「原則として」です。)

しかし、これは一方で、1か月前とかに特典航空券を発券する場合なんかには逆用することができ、直行便も1回乗継も特典航空券が空いていないという場合に、2回乗継や3回乗継など、かなりの威力を発揮するんです。
(念のためですが、アメリカン航空は第1区間の3週間を切ると、緊急発券手数料がかかるので、要注意です。)

なので、アメリカン航空のこのポイントは、素晴らしいメリットをもたらしてくれるのです!

さらにですが、AAは、ワンワールド加盟航空会社とワンワールド非加盟航空会社を組み合わせることも可能なんです!
AAは、エティハド、エアタヒチヌイ、フィジーエアウェイズなど、ワンワールド非加盟航空会社の提携先が多いのです。
実際に私は、1冊の特典航空券で、キャセイ、エティハド、JALさんの3社を組み合わせて発券したことがあります。
これ、メチャクチャいけてます!

BAやUAとの違いは以下のとおりです。

片道の区間数 ルールの特徴 ストップオーバー
BA 1区間ごとに必要マイルが決まり、その合計が片道の必要マイルとなる 距離制を採用
距離により必要マイルが異なる
UA 最大4区間 基本的にエリア制を採用
UAのHPに表示される範囲で遠回り旅程が可能
UAのHPに表示されるフライトに制限され、自由に便を組み合わせることができない
不可
ただし、エクスカーショニストパークを使うことにより可能となる旅程がある。
AA 最大4区間 エリア制を採用
直行便と比較した距離の制限等があるため遠回り旅程は難しい
乗りたい便を自ら指定することができる
不可

 

1-2. 必要マイル数はどのエリアからどのエリアに行くかで決まる! (プラスマイナスゼロ)

UAと同じ方式ですね。
エリア区分について、UAと異なるのは、以下の4点です。

①日本や韓国や中国がひとくくりで「北アジア」となっていること
②オーストラリアやニュージーランドやオセアニアが「南太平洋」でひとくくりとなっていること
③「アフリカ」がひとくくりとなっていること
④北米が二つに分かれ、「カナダ&アラスカ」「北米48州」になっていること

UAと異なり、①や②がひとくくりになっている点は、日本在住の我々にとっては、利点と言えるかと思います。
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エリア区分の詳細は、こちらをご覧ください。
Flight award chart for oneworld and partner airlines − Award travel − American Airlines

んで、 日本発でお得なところだけを抜き出したチャートは以下のとおりです。

行先 行先の例 ビジネス エコノミー
北アジア 韓国、中国、台湾 20,000 12,500
南アジア 香港、タイ、インドネシア 30,000 20,000
南太平洋 豪州、ニュージーランド、タヒチ 40,000 30,000
中東 UAE、エジプト、カタール 40,000 22,500
インド亜大陸 インド、モルディブ 40,000 22,500

(マイル数は片道です。)

ちなみにですが、UAの場合、2017年11月1日のマイレージ制度の変更前は香港発券だとチャートにかなりの変化がありました。
しかし、AAの場合は、以下のとおり香港発券でも大きな変化はありません。

行先 行先の例 ビジネス エコノミー
北アジア 韓国、中国、台湾 30,000 20,000
南アジア 香港、タイ、インドネシア 22,500 17,500
南太平洋 豪州、ニュージーランド、タヒチ 40,000 30,000
中東 UAE、エジプト、カタール 40,000 25,000
インド亜大陸 インド、モルディブ 40,000 22,500

(マイル数は片道です。)




1-3. 発券手数料は無料(プラスポイント)

WEB発券が無料なのは当然ですが、電話発券でもオンラインで発券できない航空会社なら発券手数料がかからないのです。
大事なのは、オンラインで発券できない航空会社に、我らのJALさんも入っているのです!
これはいけてます!

JAL運航便を電話発券する場合でも、電話発券手数料が取られないんです!

1-4. 直前発券は手数料がかかる!(マイナスポイント)

なのですが、 第1区間の出発日の3週間前を切ると、発券手数料がかかります。(75USD
直前発券でも手数料がかからないBAと比較してしまうと、いまいちですね。

1-5. キャッシュ&マイルは不可!(マイナスポイント)

ここもBAのようにはいきません。
(まぁ、この点では、BAが抜きんでて使いやすいだけなんですけどね。)




1-6. キャンセル手数料はそれなりに高い!(マイナスポイント)

キャンセル手数料は、1冊の特典航空券につき、150USDです。
UAの200USDほどではないですが、高いですよね。
なので、一旦発券したら、なにがなんでも旅行に行くという場合でなければ発券が難しいですね。

1-7. 搭乗便の変更手数料が無料!(プラスポイント)

原則として、出発地と目的地が同じなら、変更手数料は無料です。
これは、BAやUAにはない特徴です。
なので、とりあえず、発券できる便で発券しておいて、直前になって空きが出るのを待って、お目当ての便に変更するということができるのです。
(ただし、ワンワールド外の航空会社が含まれていると、変更手数料がかかる場合があるので、その点は要注意です。)

実際の変更例については、こちらの記事をご覧下さい。

1-8. 3営業日ホールドすることが可能!(超絶プラスポイント)

AAの特典航空券は、3営業日ホールドすることが可能です。
この間にキャンセルする場合には、キャンセル手数料すらかかりません。
ということは、一旦、AAで特典航空券をホールドし、その間に、他の航空会社で特典航空券を探すとか、仕事の予定を調整するとか、ということが可能となります。

1-9. マイルの有効期限は延長可能(プラスポイント)

マイルの有効期限は18か月ですが、マイルの増減があれば、そこからさらに18か月に延長されます。
BAもUAもほぼ同じ制度ですが、JALさん、ANAさんと比べるとプラスポイントですね。




1-10. 乳幼児運賃(マイナスポイント)

AAでは、マイルで乳幼児運賃を支払うことができません。
大人と同じマイルを使って座席を取得するか、運航会社の正規料金の10%のお金を支払って乳幼児運賃で発券してもらうか、どちらかになります。
アラスカ航空みたいに、お金を支払っても乳幼児運賃で発券できない、というほどではないですが、マイルで支払うことができないのはイマイチと言わざるをえません。

1-11. 日本語対応デスクあり!(プラスポイント)

AAは日本に就航しているため、日本語での対応デスク(03-4333-7675)があります。
そして、何回も電話をしたことがありますが、毎回、日本人が電話に出てくれます。

もちろん、先ほど書いたように、コールセンターでも発券手数料はかかりません。

1-12. ということで、かなり使いやすい!

 

3営業日ホールドでき、
片道4区間を自分で選択して旅程を組むことができ、
発券後の変更手数料がかからない、

という3つの意味で、AAは、かなり使いやすい特典航空券といえます。




2. オセアニア路線がお得!

日本から「南太平洋」に行く路線がビジネスクラス片道40,000マイルで発券できます。

大事なのは、UAの場合は、「オーストラリア&ニュージーランド」「オセアニア」のエリアが分かれていました。
しかし、AAの場合はUAでいうこの2つのエリアが一括りに「南太平洋」になっているんです。
なので、日本から「オーストラリア&ニュージーランド」以外の「南太平洋」(タヒチやフィジー)に行っても、片道40,000マイルで行けるんです。




んで、ここまで書くと、「UAならもっと少ないマイルでいけるじゃん!」という声が聞こえてきます。
例えば、日本からタヒチに行く場合、10/31まではエコノミーで12500マイルで確かにUAのWEB上では出てきていたのです。(なぜか分かりませんが、11/1以降は出てこなくなりました。チャート上は、エコノミーが15,000マイル、ビジネスが37,500マイルで出てくるはずです。)
しかし、仮に、上のようなマイル数で特典航空券が発券できたとしてもタヒチに行くのに約2日もかかってしまう上、解放されている席数は極めて少ないので、特典航空券を発券するのがとても難しいんです。
私自身、発券しようと思って何回も検索をかけてみたことがあるのですが、ほぼ300日から330日後のものしか出てきません。
約1年先の片道2日かかる路線なんて、通常の人であれば発券できません。
しかも往路が発券できたとしても、復路を発券できる保証はないんです。
なので、UAで行くタヒチ等のオセアニア便は現実的ではないのです。
(UAで行く場合の旅程例です。)
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一方、AAなら、日本からタヒチへの直行便であるエアタヒチヌイとも提携しています。
また、自分自身で路線を指定して特典航空券を発券することができるので、UAに比べれば無理のない旅程が組めます。
なので、タヒチ等の「南太平洋」に行く場合には、AAは有力な選択肢になるのです。




3. オセアニア路線で4区間発券をすると、、、

単にオーストラリアに行くだけでも、やりようによってはお得に発券できるのが、AAの特典航空券です。
以下の旅程がその例なのですが、乗継地でストップオーバーにならないように、ギリギリ24時間未満での乗継としています。
なので、(運が良ければ)オーストラリアのパースに行くまでに、台北、香港、シンガポールを楽しむことができちゃいます!

出発地 目的地 時間帯 航空会社
第1区間 成田 台北 11:15-14:05 JALさん
第2区間 台北 香港 13:25-15:25 キャセイ
第3区間 香港 シンガポール 15:20-19:10 キャセイ
第4区間 シンガポール パース 18:30-23:45 カンタス

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4. まとめ

3に書いたぐらいの距離だと、BAだとかなりのマイルが必要となってしまいます。
しかし、AAだとビジネスクラスが片道40,000マイルで発券できてしまいます。
BAが近距離に強いことと比較すると、AAは中距離に強いと言えます。

もう一回、日本発のチャートをあげておきますね。
特にお得な路線は赤字の箇所です。

行先 行先の例 ビジネス エコノミー
北アジア 韓国、中国、台湾 20,000 12,500
南アジア 香港、タイ、インドネシア 30,000 20,000
南太平洋 豪州、ニュージーランド、タヒチ 40,000 30,000
中東 UAE、エジプト、カタール 40,000 22,500
インド亜大陸 インド、モルディブ 40,000 22,500

(マイル数は片道です。)

なので、BAとAAを持っていれば、近距離と中距離をカバーすることができますね。

ちなみにですが、遠距離に強いのは、我らがJALさんです。
ということは、ワンワールドの上級会員の方が持つべきマイルは、BA、AA、JALさん、ということになりますね☆